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「1000人絶叫、Aqours1stLive、スクフェス感謝祭2017、そしてAqours2ndLive、及びその先へと向かって自分なりに感じること(その3)。」

 ここまで、

 

 (その1)(『第2回1000人絶叫』への参加、及び、μ’sへの『永遠の愛』の再認識。)

 (その2)(自分自身がいま感じている、『μ’s』のメンバー、それぞれへの解釈。)

 

 について、言及させて頂きました。

 

 このことを踏まえて、(その3)では、

 

 「『Aqours1stLive』において感じた、『Aqours』の可能性。」

 

 について、考察を進めたいと思います。

 

 

 2017年2月25日(及び26日)、「Aqours1stLive」。

 会場は、横浜アリーナ。自分は、[京成ローザ10」(京成千葉中央駅)にて、両日LV参戦でした。

 

 理由は、25日に、赤坂見附にて、リアルの予定があったから。そのために上京。

 どうしても、進路のことの関係とかで、日程が流動的なので、LVのチケット確保が遅れてしまいがち。

 ですので、会場は、「空きがある場所」。必然、選択肢は限られる。

 その中で、「ベスト」の選択肢。願わくは、

 

 「『盛り上がれる可能性』がより大きく」

 「(かつ、)『厄介リスク』がより少ない」

 「(赤坂見附の予定に支障の少ない)関東圏の会場」

 

 で、何故、「京成ローザ10」にしたのかというと、

 

 (https://aikyujin.jimdo.com/2017/02/23/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F/)

 

 

 このブログエントリーの、(図解6)、及びそれ以後にて理由は言及しています。

 そう、「高確率で盛り上がれる(であろう)」こと。それにもともと、盛り上がれる劇場リストの中でも、独特の雰囲気を持つとは伺っていたので、いつか是非訪れたい、と思っていたんですよ。

 

 ちなみに、「応援上映」についてのブログエントリーも、リンクを貼ります。

 (2017年2月23日、[その4]において。)

 

 

 (https://aikyujin.jimdo.com/2017/02/23/%CE%BC-s%E3%81%AE18%E4%BA%BA-%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86-%E6%B0%B8%E9%81%A0%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%AA%AC-%E3%81%AB%E5%87%BA%E4%BC%9A%E3%81%88%E3%81%9F%E5%96%9C%E3%81%B3-%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6-%CE%BC-s-final-lovelive-%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%86%E3%82%8B-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-%E3%81%8B%E3%82%891%E5%B9%B4%E8%BF%91%E3%81%8F%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%93%E3%81%9D-%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E7%8E%87%E7%9B%B4%E3%81%AB%E6%84%9F%E3%81%98%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8-%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%94/)

 

 

 とはいえ、「Aqours」については、実は、1stLiveを迎えるときまで、「『期待』と『不安』が複雑に交錯している感覚」の感じでした。

 

 これについては、下記のブログエントリーにて綴らせて頂いています。

 (2017年2月23日、[その5]において。)

 

 

 (https://aikyujin.jimdo.com/2017/02/23/%CE%BC-s%E3%81%AE18%E4%BA%BA-%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86-%E6%B0%B8%E9%81%A0%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%AA%AC-%E3%81%AB%E5%87%BA%E4%BC%9A%E3%81%88%E3%81%9F%E5%96%9C%E3%81%B3-%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6-%CE%BC-s-final-lovelive-%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%86%E3%82%8B-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-%E3%81%8B%E3%82%891%E5%B9%B4%E8%BF%91%E3%81%8F%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%93%E3%81%9D-%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E7%8E%87%E7%9B%B4%E3%81%AB%E6%84%9F%E3%81%98%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8-%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%95/)

 

 

 以下、一部を、引用させて頂きます。

 

 

 「『恐らく、少なくとも、今後直近の1~2年後という意味で、『3強』に匹敵し得る存在は、『ある1つの存在』を除いて、申し訳ないけど思い浮かばない(なにかしらの突発的なブレイク出ない限りは)。故に、この「ある1つの存在」に該当し得る『Aqours』の成功は、少なくとも音楽的観点に照らせば、(よくも悪くもだが、)ほぼ高確率で約束されている。

 しかし、実力が伴いようがそうでなかろうが、置かれている状況がそのような感じとしてあるので、もしも実力が伴わないままに、少なくとも売上的な感じ、ライブ動員的な感じで成功をあっさりと勝ち取ってしまうようでは、『μ‘s』が勝ち取った『伝説的なスーパーグループ』の地位ではなくて、『一つのスーパーアイドル』として扱われて視界かねないと危惧するし、それは今後の彼女たち自身の個人活動にも影を落としかねないと感じる。』

 

 

 きついこと、えげつないことを書きたくっているのは、頭ではわかっているつもりです。

 でも、「いつまでも、日本国内ではすごいけど世界と勝負できているとはいえない『3強』への依存度が強いままでは、それって日本の音楽界にとってプラスといえるのか?」と(誤解されたくはないのですが、「3強」それぞれに魅力があることは認識した上で述べているのです。世界と勝負して欲しいという一心からなんですよね、その上で通用しなかったならば納得できるのかもですけど)。

 

 それに、「Aqours」は、大きな会場でライブをする、成功する、それをゴールとして欲しくないんですよね。もっとその先、もっと高い次元(数値的なことだけではなくて)を、自分は「要求ライン」「成功ライン」として、強く願っているのです。それは勿論、「応援しているからこそ」なのですけど。

 

 はっきり言って、現時点では「未熟」であり「未知数」と自分は解釈しています。よくも悪くも「キャラハイパーインフレ」だと。

 そうではない。個々の担当声優の魅力、及び努力を以てして、成功、評価を勝ち取って欲しいと、自分はそう強く願っているのです。

 

 

 ですが、「Aqours」には、現時点で既に、とても素敵な「魅力」「持ち味」があると思うのです。

 

 「『鉄の結束』といえる『チームワーク』」

 (9人全員がそれぞれに『同じ方向を向いている』ことが伝わる。)

 「9人それぞれの個性豊かさ」

 「既にいくつかの『百合』がある(特に「ななあいにゃ」)」

 

 個性豊かさは、「μ‘s」の持ち味でもあったと思いますけど、「チームワーク」は、「Aqours」の大きな強みであると自分は思うんですよね。そこに自分は、強い「希望」を抱いているのです。

 

 「未知数」「未熟」というのは、主として「歌唱技術」的な部分なのです。

 ですが、自分は、確かに「技術」は大切なこととは思うのですけど、それ以上に、「気持ち」、もっと言えば、

 

 

 「『(聴いている)人間の心に訴える』歌唱ができること。」

 

 

 自分は、「Aqours」に強く願うのは、「この1つに集約し得る」「この1つのことができるかどうかが最大に重要な要素である」こととしてあるのです。」

 

 

 そう、特に、この文言。「キャラハイパーインフレ」。

 これが自分の、この当時の「正直な本音」でした。

 

 勿論、テレビアニメ1期は、基本的にほぼすべての回、視聴させて頂きました。

 一部、飛び飛びになってしまったり、後追いになってしまった買いもありますけど。

 だけど特に、9話の「かなまり回」とか、11話の「想いよひとつになれ」は、掛け値なしに素敵だった。

 突っ込みどころがない訳ではないですが、物語としては、自分は好感を抱けました。

 勿論、音楽性としても、恐らく一定以上の水準はあるとみなし得るだろう、と。

 

 

 とはいえ、その「完成度」は、正直疑問符でした。

 申し訳ないけど、しょせんはまだ、「駆け出しの身」。

 1stLiveで横浜アリーナ?ジャニーズグループの真似事?

 確かに集客は見込めるだろう(いやむしろ、足りないくらいでさえある)。

 だけど、完成度として、(グループとしての)歌唱技術の水準として、横浜アリーナって、真面目に地道に歌手活動を積み重ねているアーティスト(特に、シンガーソングライター系統とか)に失礼、となりかねないのでは…?

 正直、そのような感覚だったのです。

 

 

 (その1)(その2)で言及したように、自分の基本的な価値観は、

 

 

 「μ’s≧Aqours」

 

 

 です。いやむしろ、それどころか、『ラブライブ!』の世界、それ自体は大好きだけど、「Aqours」については、心のどこかで、「すとんと落ちない」ところがある。

 演者(担当声優)自体は、一生懸命さ、チームワークのよさがひしひしと伝わる。

 でも自分は、やっぱり「『μ’sの18人』こそ、『我が命』」。

 心に空いた穴は、すぐに埋められるものではない。たとえ「Aqours」の担当声優に非はなくとも。

 

 きついことを綴って申し訳ない感じです。でもこれが、このときの正直な感覚としてあった。

 

 ですけど、その一方で、『ラブライブ!』の世界はやっぱり大好きな訳だし、「Aqours」を頭ごなしに否定するのは、それは「μ’sの18人」を悲しませることになるのではないか。

 「『μ’sの18人』こそ、『我が命』」、そう強く抱くならば、だからこそ、「Aqours」の記念すべき1stLiveを、この眼で直接見る、体感する、それが大切なことではないか。

 自分自身の目で見ずして、批判することは、恐らく筋違い。判断は、直接見てこそなされて然るべきでは。

 そのように、強く抱いた感じなんですよね。

 

 

 ですので、「ああ、やっぱりな」(マイナスの意味で)、これは正直、覚悟の上。

 でもその一方で、「批判を称賛に変えて欲しい。努力は絶対に報われるべきだ」、この思いも、正直な感覚であったのです。

 

 

 で、赤坂見附での予定を終えて、総武快速線でぶっとばして、LV本番へ。

 

 「1.青空Jumping Heart」

 

 開幕はこれ。「君のこころは輝いてるかい?」かな、と自分は思っていたのですけど、あっ、なかなかいい感じじゃない?と思ったんですよね。

 

 

 「2.恋になりたいAQUARIUM」

 

 正直、自分が当初、Aqoursをあまり評価できていなかった一因が、この楽曲でした。

 「は?何を伝えたいの?」って。いまに思えば、恥ずかしいのですけど。

 だけど、ごめんなさい。いざ、ライブで聴くと、

 

 「なんと素敵な楽曲なんだ!」

 

 って。特にしゅかしゅー、とても素敵でした(その後、さらなる輝きを放っていくのですが)。

 

 

 「3.Aqours☆HEROES(1日目)」

 

 この楽曲。「fwfw」、自分のLV会場では、入りました。

 入れるのかどうか、論争にはなっていて。自分は正直、「えっ、入れるの?」と戸惑いました。

 でも、「fwfw」自体は、超絶大好きな感じで。だけど、魂を燃やすように叫ぶのは、なんだか違うかな、と。

 結果、「せーの」は、「μ’s」の「もぎゅっとloveで接近中!」のように、

 

 「(ほほえみを浮かべながら、やわらかい感じで)『せーの』」

 

 とさせて頂きました(やっぱり、やると楽しいですからね)。

 

 

 「8.夜空はなんでも知ってるの?(CyaRon!楽曲)」

 

 はっきり述べます。

 

 「しゅかしゅー!最高に輝いてたよー!」

 

 もうねえ、なんですか、この圧巻のパフォーマンス。

 それまででも、いい意味で不安をかき消してくれていた感じだったのですけど、この時点で、

 

 「あっ、いけるのでは?」

 

 と思えたんですよね。というか、このときのしゅかしゅー、

 

 「神が舞い降りた」

 

 まさしく、そのような感じだったのです。特にダンスシーン。

 ダンスが得意であることは、雑誌のインタビュー記事で把握していたのですけど、歌唱とかをひっくるめて、想像以上に印象度が良くなった感じなんですよね。

 

 

 「10.ときめき分類学(AZALEA楽曲)」

 

 「聴かせる楽曲」であり、それでいて、自分がこよなく愛する「デジタルJ-POP」の曲調。

 もう、「最高だよ!」と心の中で、わくわく感全開でした。

 それに、μ’sでも、Aqoursでも、全体としては、盛り上げ系統全振りの感じなのですけど、本来はやっぱり、「聴かせる」楽曲がまずあって、その上での、「盛り上げ」楽曲だと思うんですよね。

 その意味で、今後、このような「聴かせる」楽曲はもっとあってよいのでは?と自分は思ったりするのです。

 (まあ勿論、その分、「fwfw」楽曲もあって欲しいです、になる感じなのですが。)

 

 

 「11.Strawberry Trapper」

 「12.Guilty Night, Guilty Kiss!」

 (いずれも、Guilty Kiss!楽曲)

 

 もう、衝撃でした。会場の雰囲気が、いい意味で一変した。

 これ、「X JAPAN」の会場ですか?みたいな。

 (実は後に、3月に、「ZARD」のフィルムライブ(5日。イオンシネマ和歌山)、「X JAPAN」のドキュメンタリー映画(20日。MOVIX八尾)を、それぞれ鑑賞させて頂いたのですけど。)

 

 適切な言葉が、未だに思い浮かびません。もう、それほどにすごかったんですよ。

 そのほとばしる情熱、3人共に素晴らしい歌唱力。

 (あいにゃ、あいきゃんは期待どおりでしたが、りきゃこが、これほどに歌唱力が高いとは!と嬉しい驚きでした。)

 

 特に12曲目、「Guilty Night, Guilty Kiss!」

 いわば、「no brand girls」、あるいは、「PSYCHIC FIRE」を彷彿とさせますね。

 

 実は、いわゆる「ロック」は、大の苦手でした(いまも基本的にはそうですが。「X JAPAN」は、その意味でも例外といえるでしょう)。

 その意味でも、女性がロックを歌うと、こんな感じになるんだと新鮮で、「素敵な『生きた学び』」をさせて頂いた感じです。

 

 

 「14.想いよひとつになれ」

 

 どこで入れてくるのか、物語的には、重要な意味合いを持つ楽曲だし。

 りきゃこ(逢田梨香子さん。桜内梨子役)のピアノは、果たして通用し得るのか。

 記念すべき1stライブ。物語的にも、入れない訳にはいかないはず。

 だけど、りきゃこは、果たして輝けるのか…。

 

 あっ、ピアノがある。あの楽曲が始まる。

 御願い、ああ神様…。祈る思いでした。

 

 1日目。もう、自分は、ひたすらに、りきゃこを凝視していました。

 そして、ひっそりとした感じで、ささやかに歌いながら。

 (コールは不要、と思っていたので。まあ、「fufu!」、入ってましたけど)

 

 手は明らかに震えていた。そこにあるのは、「魂の演奏」。

 ただ、気力で弾いている感じ(かくいう小学校教員を目指してピアノの練習をしていた際、自分は「ああ、自分には全く才覚ないんだなあ」と、それが断念の引き金になってしまいましたが…)。

 自分が挫折の経験があるので、なおさら、りきゃこには、「輝いて欲しい!」、実感を持って感じていたのです。

 

 そして、演奏終了。完璧だった。

 おもわず、「やった!」と、自分はこぶしを握り締めていました。

 もう、目には涙(というか、半分もせずに泣いていましたが)。りきゃこ、有難う!と。

 そして、「Aqours」としての「完成度の高さ」。完全に、確信になりました。

 

 

 で、2日目。りきゃこは、失敗をしてしまいます。

 凍りついた雰囲気。何が起こったのだろう?と。

 そうして、LVの画面。りきゃこのもとへと、駆け上がっていくメンバー。

 

 あんちゃん(伊波杏樹さん。高海千歌役)。

 すわわ(諏訪ななかさん。松浦果南役)。

 あいにゃ(鈴木愛奈さん。小原鞠莉役)。

 

 3人は、あのとき、どのような言葉を掛けたのか、正直覚えていません。

 ですが、「大丈夫、大丈夫だから!」、これは強く印象に残っています。

 (あとで聴くと、あいにゃの言葉らしいですね。)

 

 あとで、この場面については、改めて言及させて頂くかなです。

 ですが、一つ言えることは、この場面は、「一生記憶に焼き付け続けよう」、そう強く抱くんですよね。

 

 もう、涙がこの時点で溢れ出てきていた。

 御願い、りきゃこを、そして「Aqoursの18人」を、救ってください!

 

 「神様、もう一度だけ」。かつて、深田恭子さんが主演したテレビドラマの題名ですが(古くてごめんなさい)、正直、このような心境だったのです。

 

 で、自分のLV会場(京成ローザ10)。かいじょうのあちこちから、「りきゃこ」コール。

 (あとで聴くと、本会場の横浜アリーナでは、「梨香子」コールだったらしいですね。)

 

 かくいう自分は、

 

 「りきゃこ、頑張れ!メンバー及び自分たちファンがついてる!

 あなたは決して一人ではないから!きっと道は拓けるから!」

 

 この想いで、「りきゃこ」コールでした。

 (あとで言及するかなですが、Twitterでの「誠実さ」や「飾らなさ」で、もともと、りきゃこには好印象だったのですけど、もうこのときには、「確信」になっていた、ある種、心を決めていた、そのような感覚でした。)

 

 りきゃこを、なんとしてでも輝かせよう。このままで終わらせることは、あってはならない。

 祈るような思いで、ふと、左後方を振り向く。すると…。

 

 そこにあったのは、「サクラピンクの光景」。これでほぼ染まっていた。

 そう、「Snow halation」のオレンジの光景、「Angelic Angel」のスカイブルーの光景の如く。

 「見たい景色」を、実感できた気がして嬉しかったのです。

 

 かくいう自分自身、μ’sのペンライトで対応していたので、実はピンクでした。

 (ですので、ピンクも「サクラピンクに準ずる」とみなしています。)

 そう考えると、恐らく感覚的には8割前後の比重。

 「同じ方向を向けた」、そう強く実感できた。それが最高に嬉しかったのです。

 

 そして、演奏再開。困難を乗り越えて、今度こそ完璧に決まった。

 まあ自分は、ひたすら泣きながら歌っていましたけど。

 

 

 一生忘れない光景。そう、「成功→失敗→成功」だったからこそ、「想いよひとつになれ」は、この瞬間、「世紀の名曲」へと昇華された(少なくとも、自分の中では)。

 自信を持って言える。「想いよひとつになれ」。この1曲だけでも、日本の音楽界のトップレベルで勝負できる、と。

 勿論、りきゃこのピアノは、課題になってくると思う。でもそこは、「プロ意識」で絶対に乗り越えられると信じている。そう強く抱くのです。

 

 

 この、「想いよひとつになれ」。自分はツイッターにて、下記のように言及させて頂いています。

 

 (https://twitter.com/loveliveoneness/status/836199257212256258)

 (https://twitter.com/loveliveoneness/status/836199397683683328)

 

 

 これを文面に起こすと、下記のような感じになります。

 

 「天はりきゃこに試練を与えた。でもだからこそ、Aqoursの9人(いや18人)は、いま以上に光り輝ける、強くなれる。演者としても、人間としても。

あの大舞台で大勝負に臨むことが、どれほどの重圧であることか。挑戦したこと自体がすごいことだよ!」

 

 「いつか、あの悔しさがあったからいまの自分がいる、そう思えるときがきっと来ると自分は信じてる。

そして、あの横浜アリーナの大舞台に、『個人の歌手としても』一人でも多く立って欲しいと心から感じる!(特にりきゃこ、そしてあのとき駆け上がったメンバー!)」

 

 

 あのとき、りきゃこのもとへと駆け上がった3人(あんちゃん、すわわ、あいにゃ)。

 恐らく、「本能的に」駆け上がったのだろうと思うのです。

 「心」以上に、「身体」が動いたのだ、と。

 何かしらの「見えない力」が、3人を駆け上がらせたのだ、と。

 

 誤解して欲しくないのは、駆け上がらなかったメンバーを、責めて欲しくないことです。

 あの人数以上が駆け上がると、逆にカオス(混乱)を誘発するだけ。

 だから、あれはあれでよかったんだよ、自分はそう思うのです。

 (これについては、『cut』2017年5月号にて、しゅかしゅー(斉藤朱夏さん。渡辺曜役)が言及しています。)

 

 だけどこのとき、自分は思ったのです。

 駆け上がった3人、そして、「魂の演奏」をやり遂げた、りきゃこ(つまり、併せて4人)。

 「心優しく」「いつだって全力で」「プロ意識が強い」。

 

 で、4人とも、歌唱力は既に、水準以上のものがある(特にあいにゃは、既に高いレベルで勝負できるでしょう。売り上げ的にはともかく)。

 だから、この4人を、いつの日か(本人が歌手活動を望むならば、ですが)、

 

 「個人のソロ歌手として、『横浜アリーナ』に絶対に連れて行こう!」

 

 自分の心は、このときに決まった。そして、「Aqours」としても、「箱推し」が確定すると同時に、その中でも特に強く推したいメンバーも、このときに事実上、確定しました。

 (それは後に、ラストのMCにて強くなるのですが。)

 

 

 「19(EN2).ユメ語るよりユメ歌おう」

 

 あと一つ。これについて、言及させて下さい。

 

 この楽曲、「Aqours」の楽曲の中でも、大好きなんですよ。

 ED曲なのに、とても前向きな感じが伝わるんですよね。

 

 そして何よりも、曲調。もう、必殺コール、いれないほうがおかしいでしょ?と。

 そう、「fwfw」コール。どこに入れるかというと…。

 

 

 「ユメを語る    ことばより   ユメを語る    歌にしよう

       (うぉー)   (fufu!)   (せーのっ!)(fuwa×4)

 それならばいまを 伝えられる気がするから

 (この部分は心の中で歌う)

 ユメを語る    ことばから   夢を語る     歌が

      (うぉー)   (fufu!)   (せーのっ!) (fuwa×4)

 生まれるんだね    ひろがるこの思いは

      (せーのっ!)(はーいはーいはいはいはいはい)

 大好きなメロディーの つながりだよね

 (ここからは歌う)

 もう逃げないで 進むときだよ あたらしい場所へ

 (歌う)          (あたらしい場所へ)」

 

 

 「fuwa×4」が、「fwfw」のことです。

 

 これは実は、論争になっていました。コールを入れるべきではないのでは?という論争。

 実際、本会場では、歌詞がテロップされていたと伺いますし。

 

 ですが、自分は、

 

 「『fwfw』も、『合唱』も、両方やればよい。

 というかむしろ、そういう楽曲でしょ?

 そして、『あたらしい場所へ』では、天空へと突き上げるように。」

 

 これが、自分の解釈だった。これについては、もはや揺るがない。

 だから御願い、コール、決まってくれ。そして、勝負の「うぉー」→「せーの」!

 

 よし、決まった!「せーの!」も、自分の代名詞、独特の高音ボイス、完璧だった、

 LV会場のみんなも、応えてくれて有難う!

 「想いよひとつになれ」と共に、最高に素敵な場面だった。

 少なくとも自分は、そう強く感じています。

 

 

 

 およそ、そのような感じですが、もう、今回の「Aqours1stLive」。

 正直、自分はこう感じました。

 

 

 「Aqoursは、批判、不安を、この1stライブで、『称賛』へと変えてくれた!

 想像以上の、すさまじい完成度の高さだった!パフォーマンスは勿論、『プロ意識』という意味でも!

 もう、『キャラハイパーインフレ』だなんて思わないよ!

 そう、『身も心も、役を生きている』。そこにいるのは紛れもなく、『Aqoursの18人』!

 アニサマの中心軸としては勿論、J-POPの各種音楽祭でも、自信を持って勝負できると信じてる!」

 

 

 そのように、正直強く抱くのです。

 

 特に印象的だったことが、3つあります。

 

 第一に、「想いよひとつになれ」。これは先述しました。

 

 第二に、特に、ふりりん(降旗愛さん。黒澤ルビィ役)。

 もう、最初から最後まで、「徹頭徹尾」、ルビィちゃんだった。

 あの声、かなり喉を酷使すると思うんですよ。独特の声質ですし。

 特に、歌唱時。「ルビィ声」なのが伝わるんですよ。

 本人は恐らく、将来、歌手として勝負することは、考えていないのかなと、インタビュー記事を拝読していて、感じています。

 ですが、その気になれば、歌手として勝負できる水準にはあるはずだ、と。

 そのくらいすごい、ということなのです(そしてまた、表現力のすごさでもある。いまの時点で既に、「吹き替え」でも勝負できるだろうと、自信を持って言えます)。

 

 そして第三に、あんちゃん(伊波杏樹さん)。

 言わずもがなの、「Aqours」の絶対的な「リーダー」にして「エース」です。

 実は、「Aqours」で自分が最も不安視していたのが、この、「あんちゃんへの過度の負担」でした。

 

 というのも、「μ’s」は、「リーダー」は、えみつんなのです。

 ですが、「エース」は、ナンジョルノ、うっちー、みもりんの「BIG3」で、役割分担がなされていた。

 歌唱力ならば、ぱいちゃんも然り。「影のリーダー」ならば、うっちーは勿論、そらまるの存在が大きい。

 話術に優れるりっぴー、アクセントをつけられるくっすんも、大きな存在意義です。

 シカちゃんも、ライブを重ねるたびに成長している感じが伝わってきました。

 

 では、「Aqours」はどうなのかというと、よくも悪くも「横一線」なのです。

 「μ’s」の場合、「トッププロスペクト」と、「そうではない存在」が、よくも悪くも、はっきりとしていました。

 「ナンジョルノ、みもりん、うっちー、そらまる」が、「トッププロスペクト」。

 あとの5人は、それに何とか少しでも近付こう、の感じ(子役出身のりっぴーは、表現力に優れるので、ある種別枠だったりの感じですけど)。

 

 で、「Aqours」の場合、「横一線」と述べました。

 ありしゃ(小宮有紗さん。黒澤ダイヤ役)が、映像出身ですので、ある種別枠ではありますが。

 誰が「トッププロスペクト」かも、正直わからない。強いて挙げれば、あいきゃん(小林愛香さん、津島善子役)、きんぐ(高槻かなこさん。国木田花丸役)は、恐らく「歌手一本」で勝負なのかな、という想像ではあるけど、と。

 

 そのようなメンバー構成。でもある種それは、「諸刃の剣」ではある。

 スポーツの場合、「チーム作り」という概念があって、誰を中心にチームを組み立てる、という考えになっていくのですけど、あんちゃんの存在感が、「よくも悪くも」圧倒的な感じに映って、それが不安要素としてあったのです。

 

 だけど、1stライブを踏まえて(あるいはそれまでの準備段階。これは、テレビアニメ1期とかをも含めてです)、一人一人それぞれに、ある種の「自覚」は、確実に芽生え、そして根付いていた。

 そう、そこにあったのはまさしく、

 

 「一人一人それぞれが『エース』である。最終的に引っ張るのは、あんちゃんだけど、あんちゃん(あるいは、りきゃこ)が先頭にいて、でも他のメンバーが、あんちゃん(りきゃこ)を支える、いわば『支え合い』の『win-win』の関係が、そこには成立している。」

 

 この姿なのです。どういうことか、まだスペースを割いてしまいそうな感じですので、続きを、(その4)にて言及させて頂きたく思います。